9月|しばうらフィールドワーク
Studio 01 まちと出会う
スタジオマスター:加藤文俊
フィールドワークとは?
フィールドワークは、社会や文化を理解するための「方法」です。定性的な調査手法として、フィールドワークにかんする書籍や論文は数多く公開されています。また、実践的な性格が強いことから、体験をとおして一連の「方法」を身につけるための「実習」や「巡検」などが行われています。フィールドワークは、多くの領域で実践されており、データ収集や成果のまとめ、さらに評価にいたるまでの一連の手続きもさまざまです。
私たちは、多くの場合、フィールドワークをとおして、マップ、模型、プロジェクトブック(冊子)、ビデオ、ウェブなどを制作します。これらは、調査の成果物となるばかりでなく、人とのコミュニケーションを促し、活動をわかりやすく伝えるために活用することができます。
どんなスタジオ?
このスタジオでは、芝浦3丁目界隈を対象地にフィールドワークの考え方と「方法」を学びます(全4回)。ここで扱うのは、コミュニケーション論(社会学)に根ざしたフィールドワークです。まちを観察・記録し、その過程で感じたこと・気づいたことをまとめて、コミュニケーションのきっかけづくりを行うことを目指します。フィールドワークやレクチャーを経て、フィールドワークの成果は、個人またはペアで「折り本」にまとめます。いくつもの「しばうら」があることを実感するために、参加者の意見をひとつに集約することはせず、フォーマットだけを揃えるやり方を採用します。最終日(19日)には、成果報告会を行うと同時に、一つひとつの成果をお互いに参照し合い、可能であれば持ち帰れるようにする計画です。